隣人の嫌がらせ
これはマンションやアパートでの一人暮らしに多い事例かと思いますが、今回被害に合ったのは娘のいる家族です。
マンションを買い新しい生活が始まり、はや４年。
Ｍさんは、娘も成長し、より充実した生活を送っていました。
産休も終わり、娘は保育所に預ける生活。
ある夜、娘を迎えに行きながら、マンションのエレベーターから出たときでした。
エレベーターを出るとちょうど隣の一人暮らしの女性が家を出るところでした。
隣の女性の化粧をして派手な服で出ていく様子から、夜に水商売をしている方だと思っていたＭさんは、軽く会釈をして通り過ぎようとしました。
すると、いきなり女性から、「あんたの娘の出す音がうるさくて眠れないんだけど、どうしてくれんの」、と怒り口調で言われました。
あまりに急な出来事にＭさんがあ然としていると、その女性はエレベーターの方に歩いていきました。
恐怖を感じ、Ｍさんはすぐ夫に相談しました。
日中は家におらず、娘も保育所にいます。
明らかに単なる嫌がらせでした。
とりあえず、様子を見ようという夫。
その後は、特になにか酷いことを言われることはありませんでしたが、帰りの時間の女性が外出する時間が近いのか、何度かすれ違うことがありました。
Ｍさんは恐怖の色を隠せませんでした。
隣人は選べない
その女性はすれ違うたびにＭさんを睨みつけてきます。Ｍさんにとって一番気がかりだったのは、娘のことでした。さすがに娘になにかあってからでは困ります。
しかしこれだけでは警察はなにもしてくれないと考えたＭさん。とりあえず、常駐の管理人さんに相談してみることにしました。
すると、その女性は以前にもクレームがあって、違う階からあの部屋に移り住んだそうなのです。
管理人さんもなんとか対応はすると言ったものの、特に効果的な対策をしてくれるわけでもありませんでした。
落ち着かない日々を過ごしましたが、その半年後、隣の女性はいつの間にか引っ越していて、新しい家族が入居していました。
思いもしない言い掛かりをつけられるなんてこともあるんですね。このようなケースは珍しいでしょうが、対応も難しいです。
似たようなケースでは耐え切れずに引っ越した方もいるようです。このような相手が隣になった場合は引っ越すのが一番安全でしょう。
それでも、金銭の問題があります。ストレスとお金を天秤にかけるのは難しいことです。