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一軒家

境界問題

一軒家に住んだときに意外と多いのが、隣の家との境界の問題です。
昔の家や田舎の方の家だと、隣の家との境界線があいまいであることが多々あります。
 
Nさん夫婦は息子が東京の大学に行き、いまは2人暮らし。
左附隣と向かいの二方を家に囲まれています。
 
そんなある日、ニュースにもなった大きな地震が起きました。
Nさんの夫婦が住む地域は震度6の地震がその日に2度もありました。
 
もともと地震が多い地域のため人的被害はほとんどありませんでしたが、家や道路の被害は多数に上りました。
Nさんの自宅でも被害を確認していると夫が向かいの家との間にある塀が傾いていることに気が付きました。
 
自宅の方に傾いており、家の外壁との距離も近いので急いで補強。
後日、業者を呼んで直そうという話になったそうです。
そこで次の日に向かいの家の主人に相談。
しかし、
「塀を建てたのはそちらが家を建てたからだ、だから、そっちで負担してくれ」
とのこと。
 
確かにNさん夫婦が後からさら地に家を建てました。
しかし、日ごろはお互いに塀を使っていたのです。

そこから話は込み入った方向になりました。
結局、Nさん夫婦が多めに修理費を出すことで示談が成立しました。
これはまだ酷い争いに発展しなかったので、良かった事例になります。
ここで土地の所有権や壁の所有権などを双方で主張し合い、感情的になって裁判沙汰になってしまうことなんて、たまに聞く話です。
そうなりますと費用が、壁の修理代金を上回ってしまう事なんてありますよね。

そして隣人との関係を悪化させたまま修復する事が出来なくなってしまいます。
まずは良好な関係作りを心掛けなければなりませんね。
 
また、このような事例もあります。
Hさんは庭の手入れが趣味で、Hさんの家は花に囲まれたきれいな庭でした。
そして家の脇には少し大きなもみじの木がありました。
手入れを欠かさなかったHさんですが、もみじの枝の成長するスピードはとても早く、つい切るのを忘れていました。
すると、隣の家のおじいさんが早朝に家を訪ねてきて「うちの庭にあんたの木の枝が伸びているからはやく切れ」と怒鳴られてしまいました。
Hさんは謝罪し、すぐに枝を切りに行きました。

すると、隣の庭の方に伸びていたのはほんの数センチ。
自分の注意不足でしたが、あまりの細かさにHさんは言葉が出ませんでした。
 

どちらが悪いとも言えない事例も

このように、相手の性格はどのようなものかなかなかわかりません。
上の2つの例はどちらが悪いか非常に判断がしづらいですが、このようなことでもトラブルになる可能性はあるのです。 
 
隣の家との境界上にあるものには注意するようにしましょう。
小さなトラブルはできるだけ避けたいものです。