毎月かかる光熱費が少しでも節約できたらうれしいですよね。電気・ガス・水道に分けて原因と節約するポイントについて紹介していきます。
光熱費の相場はどれくらい?
家族の人数で使う光熱費も増減します。単身からファミリーの費用相場を調べてみました。季節によっても光熱費が変わりますが平均した値段で出しています。
ひとり暮らしの平均光熱費
- 電気:3,906円
- ガス:1,839円
- 水道:1,361円
ひとり暮らしだと7,000円~1万円前後という人が多いのではないでしょうか。単身向けマンションでは水道代が家賃に含まれているということもありますので、光熱費としては1万円未満になることが多いと思います。IOTや便利家電が増えているので、ひとり暮らしでも電気代が高くなるという人もいるようです。
ふたり暮らしの平均光熱費
- 電気:9,654円
- ガス:4,488円
- 水道:4,098円
同棲をしているカップルや、夫婦ふたり暮らしをしている家庭の光熱費は、単身の時に比べて倍以上になっています。平均18,000円ほどかかっているようです。部屋数や使用家電が増えることで電気代が増え、調理やお風呂の利用回数も増えることでガスと水道の使用頻度も上がっています。
ファミリーの平均光熱費
- 電気:11,275円
- ガス:4,975円
- 水道:6,452円
4名のファミリーで平均を出したところ、水光熱合わせて22,000円ほどかかります。1人や2人の時より人数分高くなっていますね。5人6人になっても1人当たり1,500~2,000円ずつ高くっているようです。
光熱費を節約するためのポイント
人が増えれば増えるほど高くなるのは当たり前ですが、人数が多くても少なくても節約できるところは同じです。節約を考えて一気に環境を変えると疲れてしまったり継続できなくなったりしてしまって本末転倒です。節約はコツコツ楽しく続けていきましょう。
電気代を節約するためのポイント
電気代はどの世帯でも節約しやすい光熱費です。電化製品が多くなれば使用電力も上がりますので、節約につながるポイントを押さえておきましょう。
電気や家電の付けっぱなしをやめる
一番簡単な方法として、使ったあとは消す。単純なことですが意外に忘れてしまうところですよね。洗面所やトイレ、廊下の消し忘れが多い場合は、人感センサー付きの電気に変更することで消費電力を押さえられます。きちんと電源を切るほうがいいですが、付けっぱなしにするよりも節約できるでしょう。LED電球を24時間付けっぱなしにした時とセンサー電気で比較すると、年間1,000円~2,000円ほどの節約ができます。複数個所をセンサー電気に変えたらもっと節約できることになりますが、一般電球に比べて人感センサー付き電球は少し高めです。長期的に見るとお得になるので導入を考えてみるといいでしょう。
エアコンの設定温度を調整する
外が熱くなってくる夏場は一気に冷やして涼しくしたいですよね。設定温度を18度にして急激に冷やそうとしても、実は電力の消費が増えるだけで冷える早さは変わらないそうです。負担が増えた分の消費電力がかかってしまって、冷えるスピードが変わらないのであればただの無駄遣いになってしまいます。設定を適正温度にして部屋が冷えるのを待つだけでも節約につながります。
また、少しの外出の場合はエアコンを消したり付けたりしたほうが電気代は高くなります。30分~1時間程度の外出時には、消さずに付けっぱなしにしたほうが、エアコンの負荷を押さえられて電気代を節約できるそうです。付けっぱなしにする際は、サーキュレーターや扇風機を回したままにしておくことがポイント。付けっぱなしが節約?と思うかもしれませんが、家全体を冷やした空間のままにしておくことで、エアコンが省エネモードで稼働するため総合的に節約につながります。
これは、夏でも冬でも同じですので試してみてください。
家電を買い替える
2000年代の家電はもう古くなっています。どんな家電でも10年ほどが寿命と言われているのはご存じでしょうか?もう気づけば2020年を超えているので、2000年の物であれば20年以上使用していることになります。家電の性能が上がっているので古く感じないかもしれませんが、年々性能は落ちていきます。購入当初の性能よりかなり低下している可能性があるので、新しい家電に変えるだけでも電気代の節約ができます。家電を買い替えるだけで、冷蔵庫だと年間約8,000円、エアコンだと1,000円ほども節約ができるので、そろそろ10年超えて寿命かなというタイミングが来たら思い切って買い替えてみてはいかがでしょうか。
電力会社を切り替える
電力会社の自由化で好きな電力会社を選べるようになりました。地域によって安くなる業者が異なりますので、住まいのエリアで調べてみましょう。比較してみてどの業者もあまり変わらないという場合は、持っているクレジットカードやガス会社、携帯電話会社の電気事業を確認してみましょう。クレジットカードやガス、携帯と同時に契約すると割安になったり、ポイントがたくさんもらえたり、特典が付いている場合があります。月々の費用が安くなる場合や、ポイントがたまるなど異なりますので、自分に合う内容を探してみてください。
注意する点として、エリア外からの参入業者で費用が安くなると謳っているところは結果的に割高になってしまう場合があります。都心だと安くなっても地方だと高いということもありますので、お住いのエリアに対応していて、且つ安くなるのかをしっかり確認しましょう。
ガス代を節約するためのポイント
冬になるとガス代が上がってしまいがちですが、夏でも冬でもガス代を節約する方法について紹介します。
食器の洗いでお湯を使わない
冬場にお湯を使って皿洗いをしているとガス代は高くなりますよね。お湯を使わないと冷たくて洗えないという時は、ゴム手袋を使うのがおすすめ。手荒れ防止にもなりますし、直接水に触れないので悴むような冷たさを感じることはありません。
食器洗いに関しては、食洗器を使うことが一番の節約になります。食洗器によってお湯を使うタイプもありますが、水を食洗器内で温めて洗うタイプもあります。この場合はガスを使わず電気を使う形になりますが、ガスの節約も節水もできるので最終的に大きな節約になつながります。食洗器の工事が不要なタイプであれば2万円くらいからありますので、お試しで手が出しやすい価格帯です。
お風呂の入り方を見直す
熱いお湯が好きな人は高めの温度にしてアツアツで入ると思いますが、設定温度が節約ポイントになります。ガス会社によりますが、40~42度以上にすると価格帯が変更されて単価が高くなる傾向にあります。もしアツアツなお湯で入らなくてもいいという場合は、40度以上の設定を避けて使うようにしましょう。
また、家族が多い時に追い炊きをするのではなく、保温グッズの利用をおすすめします。湯船に入れるだけで温めてくれる電気保温機や、レンジで温めてから入れるだけで保温してくれるセラミックスボールタイプなど手軽に使える保温グッズがあります。電気代を使わずに保温する保温性の高い素材タイプもありますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
料理では電子レンジを使う
基本的に調理する時は、ガスコンロで茹でたり炒めたりすると思いますが、下茹でや下処理の場合は電子レンジを使うだけで節約になります。電気代のほうが高くなるという懸念があるかもしれませんが、ガス料金より安くなれば全体的に見てお得です。安くなる理由は使用時間が異なることにもあります。ガスコンロでおでんの大根を下茹でしようと思ったら、大きな鍋の水を沸かしてコトコト30分くらいは茹でますよね。電子レンジだと10分で下茹でができあがります。鍋で茹でてしまうと野菜や肉などのうまみが水分に溶け出てしまいますが、電子レンジでは水に入れないので栄養を逃しません。節約もできて栄養も逃さないのでいいとこ取りですね。
また、調理は科学と言われているのはご存じでしょうか?火力をあげて強火で炒めればおいしくできあがるというのは間違いで、家庭用コンロでは熱伝導を考えて中火で炒めたほうがおいしく仕上がる場合があります。鍋を振り過ぎて火から離れてしまっていると強火にしているのに効果を得られませんが、フライパンを動かさず適宜ひっくり返す形で中火を使えば効率よく加熱できます。節約しながらおいしく作れる方法がありますので気になる方は調べてみてください。
ガスの契約会社を見直す
電気と同様にガス会社も自由に変更できるようになりました。ただ、戸建ての場合だけなので、マンションの場合は大家さんの意向になるため個人での変更は難しいでしょう。
持ち家であればガス会社の見直しを検討してみるだけで節約につながります。電気とガスを同時契約するとお得になる可能性がありますので両方対応している業者を探してみましょう。
水道代を節約するためのポイント
手洗いやお風呂、トイレや洗い物などあらゆるところで水道を使います。小さなことから節約につながるので意識してこまめに節水していきましょう。
水を出しっぱなしにしない
子供がいる家庭だと難しいかもしれませんが、手洗いや歯磨き、朝の洗顔などで水を出しっぱなしにしていませんか?歯を磨いている間は水を止める、手を洗っている間は水を止める、小さなことですが少しずつの節水が水道代の節約につながります。こまめに止めるのが難しければ、蛇口の節水コマを付けるのもおすすめです。50%くらいの節水ができるのに水圧は変わらないので、汚れを落としにくいということはありません。普段の使い心地と変わらず節水して節約できるので検討してみるといいでしょう。
料理の仕方を工夫する
料理で野菜を洗う時に水を流しながら洗っていませんか?昔ながらの方法になりますが、付け洗いをするだけでかなりの節水ができます。調理家電を使えば野菜の水分だけで、水を入れずに煮物やカレーが作れます。他にも米のとぎ汁は捨てずに観葉植物や植木に与えると、栄養がたくさん入っているので元気に育ってくれますよ。
また、フライパンなどで炒めたあとの油汚れを洗う際にザーザー洗い流していませんか?油汚れは水をたくさん使うより、洗剤でしっかりあぶらを浮かせてから流したほうが簡単でキレイに落とせます。油の多い時はクッキングペーパーなどでふき取ってから洗うのもおすすめです。
トイレの大・小レバーを使い分ける
普段気にせず使っているトイレのレバー。大と小でどのくらいの水を使っているか知っていますか?大は約6~8L、小は約4Lの水を使います。このレバーの使い分けだけで1回に4Lほどの水を節水できて、習慣的に使い分けができれば大きな節約が見込めます。癖で大ばかりを使ってしまうという方にはペットボトルを使った節水がおすすめ。500mlのペットボトルを2本用意して水を入れた状態で二つを固定します。トイレタンクの中で動かないように固定すると、水のたまる量を調整できます。レバーの使い分けができない場合は、強制的に使える量を変えるという方法です。ぜひお試しください。
洗濯機の使い方を見直す
洗濯機の機能でエコモードや節水機能が付いていたら使用してみましょう。すすぎの回数が減りますが、汚れの少ない洗濯物の場合は一度のすすぎでも十分キレイになります。洗濯の回数を減らすために、一度にたくさんの洗濯物を入れすぎてしまうと逆効果になる場合がありますので気を付けましょう。
洗濯で水道の節約といえば、お風呂の残り湯を使うことが一番に思いつくと思いますが、とても理にかなっているので活用してほしいところです。残り湯が温かいうちに洗濯ができれば、水に比べて汚れが落ちやすくなります。節水もできて、洗濯の質も上がって一石二鳥ですね。
光熱費の節約は小さいところから始められる
ひとり暮らしでも家族が多い家庭でも、ちょっとした意識だけで節約ができます。大家族では全員の習慣を変えるだけで見違えるほど費用が変わるはずなので、節約が楽しくなるかもしれません。電気やガスの会社変更についてはエリアや環境で異なりますので事前にしっかり調べてから変更しましょう。