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落果によるトラブル

憧れのマイホームへ引越したら、その庭に既に大きな木があり、旬になると実をつける木だったということは良くあります。
美味しいフルーツをたくさん収獲できれば、それをご近所におすそ分けして近所づきあいが円滑にいくかな、なんて考える人もいるでしょう。
確かに、それが理想的な姿かもしれません。
しかし実際には、自分の家の木の枝が隣家まで伸びてしまい、フルーツや葉を落として庭を汚してしまうトラブルが起こりかねません。

また一方で、引っ越し先の隣家の木からの落果で、落ちた実をどうすれば良いか対処に困ってしまうケースもあります。
自分の敷地内に落ちたのだから、自由に食べても良いのかなと考えたり、でも後から苦情を言われるのも嫌なものです。

自分たちが植えているフルーツの実なら、落果してもそれほど気になることはないでしょう。
拾って食べるか、虫が寄ってきたものは捨てるなどの対策をすれば良いだけです。
しかし伸びた木の枝から隣家に落ちた果物に関しては、隣家の人によって感じ方は異なります。
「どうぞご自由に召し上がってください」と言えば喜んでくれるかもしれませんが、逆に「虫が寄って来て迷惑だ」と感じる人もいるでしょう。

もしも引越し先に実をつける木が生えていた場合、まずはお隣さんへこれまではどうだったのかを質問するのはいかがでしょうか?
もしこれまでも不快だとか迷惑だと感じていた人なら、前の人は枝を切ってくれなくて困ったなど、どう感じていたのかというヒントをもらえるかもしれません。
その場合、できるだけ早い時期に伸びている枝を切ることで、大きなご近所トラブルには転するリスクを回避できます。

敷地内に落果した実は、誰のもの?

自分の敷地に生えている木の枝が隣家の庭に伸びていて、隣家の敷地内に落果した場合その実は誰の所有権となるのでしょうか?
法律的には民法89条によって、落果した実はその木の持ち主に属すると決められています。
つまり、隣家の木から落ちた実は、法律的にはその木を所有している家の所有物ということになります。
そのためかなりレアケースとなりますが、もしも自分の敷地に落ちている隣家の落果を食べてしまうと後からトラブルになってしまう可能性が考えられます。

もしも引っ越した先で隣家から自分の敷地内に落果する場合には、落果があることをその木の持ち主に打ち明けてみると良いでしょう。
ケンカ腰ではなく、「どうすれば良いですか?うちでいただいても良いのかしら?」的な口調なら、ご近所トラブルに発展することもなく「迷惑じゃなければ、どうぞ召し上がってください」と言われるかもしれません。

しかし、もしペットが食べてしまうと危険だとか、別の理由があって落果が困るのなら正直にその木の持ち主に打ち明け枝を切ってもらえないか相談することをおすすめします。
理由があれば、枝を切ってくれるのではないでしょうか。