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ホタル族に悩まされている人は多い

集合住宅というのは、ライフスタイルや職業、活動する時間帯の全く異なる人たちが集まって住んでいる場所なわけですから、潤滑な隣人関係を築いていくためには他の住人への配慮は非常に大切なことです。
隣の住人の子供が駐車場で遊んでいる、上の階の人が深夜に洗濯をしたりシャワーを浴びたりしているといった苦情はよく聞かれますが、ホタル族に悩まされている人が多いのも現状です。

ホタル族というのは集合住宅のベランダで喫煙をする人たちのことで、この言葉が使われるようになったのは1989年頃からのことだと言われています。
家族、特に小さい子供がいる家庭では家の中でタバコを吸うと家族の健康に良くないという理由からベランダで喫煙をする人が増えたのですが、副流煙がベランダを通じて集合住宅の隣人に悪影響を与えるという苦情が出たのは比較的最近のことです。

喫煙に関する規定

それぞれの集合住宅では喫煙に関する規定を設けていることが多いのですが、「全館禁煙」というマンションはこれまではそれほど多くはありませんでした。
「隣人がベランダで喫煙をしていて、煙が窓から入ってきて自分の家に匂いが付着してしまうから何とかしてほしい」と管理会社に訴えれば、「周りの部屋への配慮をお願いします」という張り紙を共有部分に貼ってもらうことは可能です。
ただし張り紙をしてもらっても喫煙が続くケースも多く、このような場合には直接隣人に苦情を申し立てなければならなくなります。

集合住宅では入居時に管理ルールが配布されますが、ベランダでの喫煙を明確に禁止しているところはまだまだ少なく、ケースバイケースで対応しなければならないのが現状です。
ベランダで喫煙をしている隣人に直接注意をすると、騒音を遠慮なく出されるなど隣人関係が悪化することも考えられます。
隣人がベランダで喫煙をすることによって精神的苦痛を与えられるといったような場合、他の集合住宅に引っ越すことも考えた方がいいかもしれません。

全面禁煙マンションも登場

賃貸マンションの場合、ベランダというのは「共用部分」でありながら、しかも「専用使用部分」でもあるという微妙な扱いをされています。
特に管理ルールに明記されていない限り、ベランダでの喫煙は禁止事項ではありません。
ですから、隣人の喫煙が耐えられないという人は自力で対策方法を考えるしかないのです。

ところが最近では、ベランダだけではなくて室内も含めての敷地内全面禁煙をルールとするマンションが登場してきています。
「来客の喫煙も禁じる」と明記した誓約書に契約時にサインしなければならないマンションも増えていますので、どうしても煙草が耐えられない人はこういった集合住宅を選ぶのも一案です。