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勘違いから生まれた騒音トラブル

集合住宅に住んでいるとさまざまなトラブルがありますが、その中でも特に多いのが騒音に関するトラブルです。
横隣はもちろんのこと、上の階や下の階の騒音に関するクレームが賃貸管理会社に寄せられるケースは非常に多いものです。
中でも特に、上の階の騒音に悩まされているというケースが多数報告されており、睡眠に支障をきたしたり、ストレスが溜まってしまったりして深刻な事態に発展してしまうことがあります。

あるマンションでは、上の階の足音が響くだけではなく機械のような音が聞こえてきて、さらに振動が伝わってくるというクレームが発生しました。
機械のような音は四六時中聞こえてくるということで、管理会社の人が上の階の住人にその旨を伝えたため、上階の住人は細心の注意を払い、足音にも気を配ってみました。

エアコンの室外機が原因だった

ところが、騒音を出さないように極力気をつけているつもりなのに、階下の住人は「騒音が鳴りやまない」と再び苦情を言ってきました。
上の階の住人は留守だったため仔細に騒音の元を調べてみると、実はエアコンの室外機だったことがわかりました。
エアコンの室外機の低周波音が、上の階から聞こえてくるように感じられていたわけです。

クレームをつけた住人は、管理会社に「新しいエアコンに付け替えてほしい」と要求しましたが、壊れているわけでもないエアコンを新しいものに付け替えることはできないということで、結局はその住人は他のマンションに引っ越して行きました。
上の階の人には「勘違いをしてすみません」と謝ったわけでもないわけですから、上の階に住んでいる人にしてみれば迷惑な話です。

集合住宅にはいろいろなライフスタイルや価値観の人が住んでおり、自分の家のエアコンが出している騒音が上から来ていると勘違いするようケースも時おり見かけられます。
集合住宅に住んでいる以上は、良識と忍耐心を持って他の住人に接することが非常に大切です。

騒音の基準は?

ひと口に「騒音」と言っても、個人によって「うるさい」と感じる音の基準は違います。
環境省では「騒音の環境基準」というものを定めており、その基準値によれば住宅地の騒音基準は昼間なら55デシベル以下、夜間の場合は45デシベル以下に定められています。
どのくらいの音が騒音と感じられるかを具体的に見てみると、例えば人の話し声は約50〜60デシベルですし、洗濯機の作動音となると64〜72デシベル前後が基準です。

人の話し声と洗濯機の音はそれほどデシベルとしては変わりがありませんが、洗濯機の方が騒音として聞こえやすいことからもわかるように、騒音というのは非常に主観的な問題です。
集合住宅ではただ住人の迷惑にならないように、特に配慮したいものです。